行政書士試験の勉強法②覚える
次は、「覚える」。「学んだこと」は忘れる。覚えたことは忘れない。つまり忘れないように頭にしまうという作業が「覚える」。
「覚える」時の勉強法は、一度見たDVDをもう一度見る、一度やった部分のテキストを読む、覚えられない法律用語をノートに書く。どれもはっきり行って退屈だけれど、わたしとしては、最も脳を使ったという疲労感を味わう作業だった。行政書士の勉強は法律を覚えるのが中心だから、正確な解釈が求められる。
「学ぶ」のに比べて、一度やった部分を繰り返すのは難しかった。話の大半は頭に入っているから、もうわかったよという気分になってしまうし、一回目に見て面白いと感じた話もつまらなくなる。新鮮な気持ちで見ることができなくなる。そもそも行政書士の知識は、すごく愉快というものではない。でも、覚えられていなければ、覚えるまできちんとやらなくてはならない。
わたしは、気に入った長編小説は間をあけて2度読むようにしている。一度目はストーリーが気になって、先を知りたいという気持ちですいすい読んでしまう。でも、二回目に読んでみると、前半にクライマックスにつながるヒントが出ていたり、何かの導入があったりするし、細かい表現の美しさに気づくこともある。結末を知っているだけに、詳細な部分に神経が行き届く。
「覚える」勉強法に当てはめて考えると、一度目に見落とした部分や覚えきれなかった部分を探す作業として捉える。つまり、違った角度から見るということ。すると、一度見たものでも面白くなる。うる覚えだった箇所が鮮明になり、もやもやしていたものがなくなっていく。だんだんと、晴れ晴れしい気持ちになっていく。
「覚える」時は、積極的に五感を使うように心がけた。これは、フォーサイトから学んだことのひとつ。音楽を聴いたり、自宅、カフェ、ファミレスと場所を変えたり、テキストを音読したり、自分で音読したテープを聴いたりした。テープから聞こえる自分の声は、他人の声に聞こえた。フォーサイトの教材では、DVDを見たり、CDを聞いたり、テキストを読んだり、同じ箇所の繰り返しでも、シチュエーションや方法を変えることで、より記憶に定着する。
いつも、これってなんだっけとか、ここで先生笑うんだよなとか、何でもいいから考えながらやるようにした。すると、「覚える」作業をしながら、考えに対する答え合わせができて楽しい。
最終的に、どんな工夫をしても飽きてしまうときが来る。それは、その箇所を「覚えた」指針となる。全ての内容がそのようになったら、ほぼ完成と言えるのかもしれない。